2022年3月度、全国の接骨院の「業界平均値データ※」を公開します。
新患数はやや減少したもの、3月はほぼすべての数値が前月を上回りました。
再診数の急増がみられたほか、初診率や継続率がV字回復したことで、全体の窓口合計金額が前月比で約29万円増加しました。
季節や年度の変わり目などさまざまな要因が考えられますが、3月は人の動きが活発になっているようです。
※本記事で使用している業界平均値データは「レセONEプラス」「Ligoo POS&CRM」導入院のデータから算出したものです
本記事では、これらの業界推移や前月比較データから課題を読み解き、今後に向けた対策について詳しく解説しています。
2022年3月の新患数は、前月からは減少していますが、平均30人台を維持しています。再診数は、今月約30人にのぼり前月比で約9人増加しました。
再診数が急増した要因としては、各地域でまん延防止等重点措置が解除されたことに加えて、過ごしやすい気候への変化に伴い、外出への意識や身体を整える(動かす)意識が高まったことが考えられます。
毎年3月には、再診数の増加がみられ、通院回数や再診の窓口合計金額も高くなる傾向があります。4月の入学や入社、新生活といった年度の変わり目に伴い、患者様の動きに変化がみられた可能性も推測されます。
2022年3月の初診率ならびに継続率は、すべてにおいて前月を上回りました。
前月では、患者様が離れている懸念がありましたが、今月は新患の初診率が70%を超え、3回目の継続率も50%を上回るなど、過去の数値と同じ水準まで回復しています。
通院回数も4.4回と増加しており、患者様が継続して来院されている様子がうかがえます。
患者様と長期的な関係を構築していくために、継続率の回復した理由について振り返り、今後も継続してもらえるような取り組みを意識していきましょう。
全体の窓口合計金額は、すべての患者区分において前月を上回り、前月比で約29万増加しました。
2022年2月 | 2022年3月 | |
---|---|---|
全体 | 1,930,363円 | 2,217,818円 |
新患 | 328,108円 | 365,084円 |
再診 | 76,823円 | 109,440円 |
継続 | 1,525,433円 | 1,743,293円 |
窓口単価 | 2,167円 | 2,202円 |
3月は、再診数の急増がみられたことで前月比で約3万円増加し、再診数の窓口合計金額が2020年6月ぶりに10万円を超えました。
また、初診率や継続率が大きく改善されたことにより、前月比で新患は約4万円増加、継続は約22万増加と、新患や継続の窓口合計金額も同様に増加しています。
離れていた患者数が戻ってきただけでなく、すべての患者区分において継続率が回復したことが、売上増加につながったと推測されます。
季節や年度の変わり目に伴う患者様の動きや変化は、1年だけでなく数年を振り返って比較されると、今まで見えてこなかった患者様の傾向がわかるようになります。
数値から傾向を読み取るだけではなく、数値の先にいる患者様の心理状況や行動なども想像をしながら分析するのがポイントです。
事前に対策を練ることで、患者様が離れるリスクを未然に防ぎ、売上アップにつながる戦略が立てられるようになります。ぜひ実践してみてください。
データ分析は、問題点だけを抽出するものではありません。安定した院運営を目指すなら、さまざまな分析から成功パターンを見つけて、蓄積・共有していくことも重要です。
そこでご案内したいのが「レセONEプラス」です。
多角的な視点から、患者様だけでなく、経営状況やスタッフ状況などを数値化して分析できるのが大きな特長です。
導き出した売上成功事例やスタッフ成功体験などは、院の大切な資産となります。
これらの情報をスタッフ全員にしっかりと伝えて、実践・習得をさせていくことで、院全体のレベルアップが図れるようになります。
レセONEプラスでは、「数値分析機能」や「顧客管理機能」はもちろん、そのほかにも「業務効率化」が図れる機能が搭載されていますので、さまざまな運営課題をまとめて解決されたい方にもおすすめです。
詳しく知りたい方は、以下より無料で資料ダウンロードいただけます。些細なことでもお気軽にご相談ください。