2023年2月度、全国の接骨院の「業界平均値データ※1」を公開します。
2月は、レセプト枚数が4ヵ月ぶりに増加に転じ、前月比で5.2枚増加しました。
前月比で、新患数は0.2人減少、再診数は5.8人減少しましたが、継続患者数は10.2人増加と前月から大きく改善しています。
継続患者数の増加の影響を受け、離反率は前月から4.0pt改善し、約1年半ぶりに20%まで減少しました。
窓口売上は約208万円で前月とほぼ変わらず、窓口単価も前月と同様2,300円台を推移しています。
毎年3月以降は、季節的な要因で患者様の動きが活発になる傾向がみられますので、患者様へのアプローチを強化していきましょう。
※1 本記事で使用している業界平均値データは「レセONEプラス」「Ligoo POS&CRM」導入院のデータから算出したものです
本記事では、これらの業界推移や前月比較データから課題を読み解き、今後に向けた対策について詳しく解説しています。
2023年2月のレセプト枚数は、前月比で5.2枚増加しました。4ヵ月ぶりに増加に転じていますが、年間平均222.1枚を下回っている状況です。
新患数は前月とほぼ変わらない数値となりましたが、昨年2月と比べると6.1人減少しています。今年2月の新患数の動きは少ない傾向がみられます。
再診数は前月比で4.8人減少し、前月増加した分を相殺している一方で、継続患者数は10.2人増加しました。
前月では10人以上の減少がみられた継続患者数ですが、大きく数値が改善しています。
3月以降からは、過ごしやすい気候変化に伴い、患者様の外出への意識や身体を整える意識が高まることが予想されます。
レセプト枚数や患者数の増加が見込まれますので、来院促進を促すなど患者様へのアプローチを強化していきましょう。
継続患者数の増加により、前月比で平均来院数が0.7人増加し、離反率は4.0pt改善しました。
離反率が20%まで減少するのは、2021年10月以来で約1年半ぶりのことです。
初診率や5回目までの継続率は減少したものの、前月から継続して来院される患者様の割合は増えています。
引き続き、来院された患者様に長く通っていただけるように、患者様との関係構築を意識していきましょう。
2023年2月の全体窓口売上は約208万円で、前月とほぼ変わらない結果となりました。
窓口単価は、前月比で21円減少と引き続き2,300円台を維持しています。この1年間で窓口単価が190円増加したことで、昨年2月より全体窓口売上は約15.7万円増加しています。
2023年1月 | 2023年2月 | |
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全体窓口売上 | 2,087,909円 | 2,087,627円 |
新患窓口売上 | 323,375円 | 309,313円 |
再診窓口売上 | 113,797円 | 89,103円 |
継続窓口売上 | 1,650,737円 | 1,689,211円 |
窓口単価 | 2,378円 | 2,357円 |
前月比で新患窓口売上は約1.4万円減少し、再診窓口売上は前月比で約2.4万円減少しました。
再診窓口売上は、昨年2月も8万円を下回るなど、毎年2月に売上が減少する傾向がみられます。
一方、継続窓口売上は、前月から約3.8万円増加しています。継続患者数は10人以上増加がみられたものの、大幅な売上増加はみられませんでした。
3月以降は、患者様の動きが活発になることが予想されますので、レセプト枚数や患者数の増加に伴う売上増加が見込まれます。
2023年2月は、継続患者数が10.2人増加し、離反率が大きく改善されたことで、前月から継続して来院される患者様の割合は増えています。
患者様が継続して来院されるということは、症状を改善してもらえるということを鍼灸・接骨院に期待しているということです。
患者様の期待にしっかりと応えることができているか、患者様へのフォローアップは万全かなど、ぜひ振り返ってみてください。
患者様と長く良好な関係を築いていくことができれば、院への満足度や信頼度があがり、再来院してもらえる可能性が飛躍的にあがります。
3月以降は気候の変化に伴い、患者様の増加が見込まれますので、受け入れ体制を強化して売上最大化を図っていきましょう。
この「新患に頼らず売上UP!リピーター獲得ガイド」に書いてあること
・接骨院業界の現状
・売上の基礎知識
・継続率アップのための基礎知識
・実践編 など
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