【2023年3月度】接骨院の業界平均値データ公開|全体窓口売上約23.5万円増、患者様の動きに注目

2023/4/24更新
全体窓口売上23.5万円増患者様の動きに注目

2023年3月度、全国の接骨院の「業界平均値データ※1」を公開します。

3月は、レセプト枚数が220枚を上回り、前月比で7.3枚増加しました。

前月から新患数や再診数に増加がみられ、2ヵ月連続で患者数の増加がみられます。

窓口売上は230万円を超え、前月比で約23.5万円増加しており、すべての区分で窓口売上が増加しています。

レセプト枚数の増加も踏まえると、保険売上をあわせた院全体の総合売上は大きく伸びているものと推測されます。

3~5月は季節の変わり目で、体調を崩しやすい時期でもありますので、患者様の体調変化や心境変化に目を向けるようにしましょう。

※1 本記事で使用している業界平均値データは「レセONEプラス」「Ligoo POS&CRM」導入院のデータから算出したものです

「レセONEプラス」「Ligoo POS&CRM」導入院のデータから算出した業界平均値データ「レセONEプラス」「Ligoo POS&CRM」導入院のデータから算出した業界平均値データ

本記事で使われている用語解説 ▼

本記事では、これらの業界推移や前月比較データから課題を読み解き、今後に向けた対策について詳しく解説しています。


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レセプト7.3枚増加、2ヵ月連続で患者数が増加

「レセONEプラス」「Ligoo POS&CRM」導入院のデータから算出した業界平均値データ「レセONEプラス」「Ligoo POS&CRM」導入院のデータから算出した業界平均値データ

2023年3月のレセプト枚数は前月比で7.3枚増加し、4ヵ月ぶりに220枚を上回りました。

新患数は前月比で3.9人増加したことで30人を超え、再診数は前月比から6.2人増加しています。継続患者数は2.8人減少したものの、2ヵ月連続で患者数は増えています。

要因としては、3~5月は寒暖差や気圧変動が激しく、卒業、入学、就職、引っ越しなど環境の変化も重なることから、自律神経が乱れやすく体調を崩しやすいことが考えられます。

季節の変わり目に伴い、患者様のお悩みが増えたり、変化している可能性があります。新患数や再診数が増えた要因について目を向けてみてください。

季節的な要因で継続率が増加している可能性も

「レセONEプラス」「Ligoo POS&CRM」導入院のデータから算出した業界平均値データ「レセONEプラス」「Ligoo POS&CRM」導入院のデータから算出した業界平均値データ

初診率は前月比で0.4pt減少にとどまり、継続率は1.0ptを超える増加幅となりました。なかでも5回目の継続率は、3.0pt増加と大幅な改善がみられています。

季節の変わり目に伴い、体調不良が長引いたり、悪化しやすいことなどから、継続して施術を受けられる患者様が増えているものと推測されます。

継続率の改善により離反率は引き続き20%台を維持しています。

全体窓口売上は約23.5万円増、継続窓口売上が大きく貢献

「レセONEプラス」「Ligoo POS&CRM」導入院のデータから算出した業界平均値データ「レセONEプラス」「Ligoo POS&CRM」導入院のデータから算出した業界平均値データ

2023年3月の全体窓口売上は約232.3万円で、前月から約23.5万円増加しました。すべての区分の窓口売上が増加しています。

窓口単価は3ヵ月連続で減少が続いていますが、昨年11月以降2,300円台を維持し続けています。

年間平均を上回る数値を推移していることで、窓口単価の年間平均は徐々に上昇しています。

窓口売上内訳 / 月平均

2023年2月 2023年3月
全体窓口売上 2,087,627円 2,323,215円
新患窓口売上 309,313円 347,158円
再診窓口売上 89,103円 114,271円
継続窓口売上 1,689,211円 1,861,784円
窓口単価 2,357円 2,342円
※平均金額は各項目ごとの平均値であるため合計金額と一致しない場合があります。

新患数や再診数の増加に伴い、新患窓口売上は前月比で約3.7万円増加、再診窓口売上は約2.5万円増加しました。

継続患者数が減少したにもかかわらず、継続窓口売上は前月比で約17.2万円増加と売上に大きく貢献しています。

年度の変わり目ですので、季節的な要因も加味したうえで、患者様の動きや変化に注目し、年間を通した戦略を検討されてはいかがでしょうか。

患者様の動きから、売上につながる戦略を立てよう

季節や年度の変わり目に伴う患者様の動きや変化は、1年だけでなく数年を振り返って比較されると、今まで見えてこなかった患者様の傾向がわかるようになります。

数値から傾向を読み取るだけではなく、数値の先にいる患者様の心理状況や行動なども想像をしながら分析するのがポイントです。

  • 月や年ごとに患者様の傾向や動きに変化はあるか?
  • 患者様の性別や年代ごとに受ける施術や部位に違いはあるか?
  • 患者様の通院状況から離反&継続する要因はどこにあるか?など...

事前に対策を練ることで、患者様が離れるリスクを未然に防ぎ、売上アップにつながる戦略が立てられるようになります。ぜひ実践してみてください。

2022年接骨院業界の振り返りはお済みですか?!

2022年 接骨業界平均値
データブック

この「鍼灸・接骨院業界平均値データブック」に掲載している平均値

① 新患数・再診数・離反者率
② レセ枚数と窓口単価
③ 窓口合計金額
④ 平均来院数と月間平均通院回数

①~④を「月別」や「過年度対比」などのテーマで、グラフ化してまとめています。

※※全国の接骨院平均データは当社のサービス「レセONEプラス」「Ligoo POS&CRM」導入院の平均値です。

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