新型コロナウイルスのの影響で、接骨院業界全体で大きく売上が減少しました。しかし、その後V字回復で業績を伸ばしている接骨院も少なくありません。
実際に業績を伸ばした接骨院がどのような取り組みをしていたのか、また今後どのような対応が求められるのか、このようなお悩みをお持ちの先生方のために、弊社はwithコロナ成功事例WEBセミナーを2020年12月14日(月)にZoomオンラインにて開催いたしました。
講師は弊社 営業コンサルティング部 リーダーの田村紘士が担当し、当日は多くの接骨院の先生方に参加いただきました。セミナーでは、緊急事態宣言が明けたあとに過去最高売上を達成している接骨院の事例をもとに、どのような施策を行ったのか、どういった考え方をしているのかなどを、アクションとマインドセットの両面からお伝えいたしました。
今回のメールでは実際に業績を伸ばした接骨院の取り組み例だけでなく、当日のセミナー資料一部を要約してお届けします。ぜひ最後まで御覧くださいませ!
2020年4月、新型コロナウイルスの感染防止を目的に「緊急事態宣言」が発出されました。
その影響は大きく、観光、宿泊、スポーツ、イベント、飲食などを中心に業種業態を問わず大きな経済危機となったことは記憶に新しいと思います。接骨院も例に漏れず、なかには売上が5割減になってしまったという深刻な事態も耳にしました。
しかし「緊急事態宣言」が解除された5月以降、接骨院業界が急激なV字回復を見せたことはご存じでしょうか。
例えば、2020年8月の窓口合計金額の全国平均値※は、前年同月から約40万円も上昇しています。また、同年同月のレセ枚数の全国平均値も前年同月の数値を上回りました。※全国平均値は当社のサービス「レセONE プラス」「Ligoo POS&CRM」導入院のデータから算出
詳細なデータは後ほど紹介させていただきますが、数字で見る接骨院業界は「緊急事態宣言」以前を上回る好景気になっていると言えるかもしれません。
前述のとおり、接骨院業界では「緊急事態宣言」が解除された5月以降に急激なV字回復を見せております。特に窓口合計金額は好調で、 当社でデータ集計を開始してから初となる200 万円超えを7月と8月に達成しました。
これは、苦しい時期を耐えて努力した結果、コロナで足が遠のいた患者様に再び戻って来ていただけたということではないでしょうか。 どんな状況下でも患者様との継続的な関係性は、データ分析による適切な顧客管理によって作りあげることが可能です。
ここまでのデータで分かるように、接骨院業界では2020年1月から4月にかけて大きく売上が減少しました。 しかし、5月に「緊急事態宣言」が解除された後、それ以前を上回る勢いでV字回復しています。
日本の消費支出の対前年同月比がプラスになることができていない中、この数値は、接骨院のニーズが市場にきちんとあり、 各院がそれぞれ独自の創意工夫と努力をしてきたことの証左でもあります。
実際に業績を伸ばした接骨院がどのような取り組みをしていたのか、また、今後どのような対応が求められるのか事例をお伝えさせていただきます。
新患の獲得はもちろんいかにリピーターを増やすかどうかがカギになります。
◆来院してくれた方へはがきやLINE、メルマガを送る
挨拶メッセージやクーポン券付きのはがき、おトクなキャンペーンのお知らせメール・LINEなどを送りましょう。
定期的に来院してくれる方を増やせば、経営が安定します。
◆予約手段を複数用意する
最近ではLINE公式アカウントで予約を受け付けたり、ホームページから予約できたりする接骨院も増加傾向にあります。
営業時間中は電話で予約を受け付け、同時にホームページから24時間ネット予約もできるようにすると、患者様により親切になります。
他の職種よりも患者様との距離が近く、ひとりひとりに親身な対応ができる接骨院。単純に新規顧客を増やすより、リピーターや優良客を逃がさないことが集客の重要なポイントになります。 時には患者様目線でサービス内容を見つめ直し、より効果的な集客方法を考えていきましょう。
新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえ、この機会に人事評価制度や教育体制の見直し、ビジョンの作成など社内設計に取り組みましょう。
◆人事評価制度による組織強化
企業には、「理念」や「ビジョン」に基づき、人事評価制度を設計することが求められます。人事評価制度は、組織の基本的な構造を作るものとして重要です。
◆教育体制の見直し
現状の教育内容を踏まえ、カリキュラムの改善・改良のための評価システムを構築し、教育レベル向上を図りましょう。
◆経営ビジョンの策定
経営ビジョンを策定するメリットは「企業の方向性を明文化できる」という点です。これにより従業員は目指すべきところが明確になり、ひとりひとりが目標を持って業務に取り組めるようになります。全社一丸となって同じ方向を目指すことで、一体感を醸成することも可能となります。
世の中にある「モノ・サービス」については、大きく切り分けを行うと「役に立つもの」と「価値のあるもの」に分類されます。
自動車で例えると、荷物を多く積める軽自動車が「役に立つもの」、荷物がほとんど積めないフェラーリなどの高級車が「価値のあるもの」になります。
これを接骨院に置き換えると、「役に立つもの」は、保険・手技・マッサージで、「価値のあるもの」は、根治や予防の自費メニューから健康のステージになります。
つまり、接骨院はこの2つの要素を兼ね備えることが出来るのです!これからは、価値のあるものを患者様に提供し、健康のステージに取り組んでいただくことが大切になります。
接骨院の取り組みのポイントは、時間軸を伸ばして現在と将来について考えることです。不安な状況だからこそ、物事の本質をしっかりと捉え「やれることは、すべてやる。」という考えでこの時期を乗り越えていきましょう!
その他、コロナショックの対応方法ポイントについてはセミナーで詳しく解説しておりますので、ぜひ次回ご参加くださいませ!
弊社は、設立から15年以上にわたって、柔整鍼灸業界のサポートを続けております。
他にはないノウハウやサービスで、接骨院の運営・経営で不安をお持ちの先生向けに役立つ情報をご提供できますので、まずは弊社の専門コンサルタントへご相談いただければと思います。
この個別相談は無料ですので、なにかアドバイスが欲しい、他社の話を聞きたいといった場合でも、ぜひご活用ください。
大手化粧品会社で営業・人事の活躍を経て、2018年入社。
関西圏を中心に、毎月30以上の接骨院で自費導入等のコンサルタント業務を担当。
現在、インサイドセールス・マネジメントのセールスに従事。