接骨院開業で失敗したくない先生へ!開業前にするべきことを徹底解説

2022/7/11更新
接骨院の開業を成功に導く
  • 開業で失敗したくない!成功する秘訣は?
  • 開業に役立つ情報がほしい!
  • 開業するためには何をすればよいの?

接骨院の開業に失敗して借金を負ってから相談にこられる先生は少なくありません。

平成28年以降、接骨院の倒産件数は増加傾向にあります。
帝国データバンクの調査では、平成20年から平成30年の10年間で倒産件数が3倍超となっているデータもあります。
※出所:帝国データバンク「整骨院・療術・マッサージ業者の経営実態調査(2019年)」

残念なのは、多くの経験や実績を積んでこられていても、事前準備の知識がないだけで失敗される先生が多くいらっしゃるということです。開業するためは、前知識をしっかりと入れておくことがとても重要です!

本記事では、そんな先生を1人でも少なくするために、開業を成功に導く以下の6つのポイントについて詳しく解説します。


これから接骨院開業を検討している先生や、開業してからうまくいかずに悩んでいる先生に、ぜひ読んでいただきたい内容となっています。

① 資金借入編:預金を作っておく

接骨院に自費メニューの導入が必要な理由

まず、接骨院の開業において、特に多いご相談が「借入ができるのか」です。

接骨院を初めて開業する際、多くの場合は事業実績がないため、金融機関から開業資金の融資を受けることは極めて困難です。そのことから最初の借入先は、政府出資の金融機関「日本政策金融公庫」が多い傾向にあります。

借入できる金額の目安は預金の3倍と言われています。例えば、300万円の預金があれば、900万円を借りることができて、合わせて1200万円で経営をスタートできます。

そのため、まずは開業資金の借入前の準備として「預金」を作っておくことをおすすめしています。どうしても、まとまった預金が準備できない場合は、自宅や不動産など「担保」として借入をする方法もあります。

預金のほかに、接骨院の開業資金を借入するには、以下の5つの書類が必要です。あらかじめ準備を進めておきましょう。

<資金借入に必要な5つの書類>

・借入申込書
・設備投資の見積書
・身分証明書のコピー
・許認可証のコピー
・担保を希望する場合の提出書類

② 資金借入編:現実味のある創業計画書と収支計画書

資金借入編:現実味のある創業計画書と収支計画書

金融機関から開業資金を借入するために不可欠なものが「創業計画書」です。上記は「日本政策金融公庫」の創業計画書のサンプルです。

創業計画書は、売上高や各種経費、利益がひと月にいくら出るのかや、1年後の見通しなどを記入するものです。その際に、収支計画書という資料も作成します。収支計画書は、1年間どのように院を運営していくかを月ごとに見せるものです。

これらの資料を手計算だけで作成するのは現実的ではなく、見通しを立てるにも分析などが必要です。結論から申し上げると、創業計画書や収支計画書の作成は、最終的にプロにお任せしたほうがより確実です。

ただし、事業の見通しや収支計画のプランニングは、経営者である先生の頭の中から導き出されるものです。先生ご自身がどれだけ事業の見通しや収支計画の内容を考えられるかで、最終的な資料の精度が変わってきます。

詳細な資料に落としこむ段階になったら税理士やコンサル業者などのプロに依頼をすれば大丈夫ですが、ご依頼される前に、まずは先生ご自身で開業してから1年間をどのように運営するか「事業の見通し」とそれに関連する「収支計画」を考えてみてください。

リグアでは、「創業計画書」を作成するところからお手伝いしております。


③ 資金借入編:経営者としての7つの心構え

資金借入編:経営者としての7つの心構え

これから開業する場合は、過去の事業実績というものがありません。その場合、金融機関は限られた情報から融資するかどうかを判断しなければなりません。

その代表的な判断材料が「創業計画書」です。いったい何に投資して、どのようなリターンを出すのか、市場ニーズを踏まえて施術メニューを考えられているかなどがみられます。

それ以外には、「経営者としての資質・能力があるか?」といった今までの準備状況などを踏まえたプロセスを評価する傾向にあります。

開業をしても、していなくても、経営者として接骨院を運営していくには、以下の7つの素質が求められることになります。金融機関の担当者もチェックするポイントになりますので、経営者の心構えとして押さえておきましょう。

<経営者としての7つの心構え>

① どんな経験をしてきたのか?(略歴など)
② 営業力・接遇力(運営力)
③ 論理的思考(数字に対する理解)
④ 熱意・覚悟
⑤ 虚偽がないか
⑥ 過去の支払いに遅れがないか
⑦ 性格(前向き、明るさ、タフさ)



開業資金の融資を上手に受けるポイント解説
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④運営準備編:データと根拠に基づいた目標設定

運営準備編:データと根拠に基づいた目標設定

開業を成功させている先生の多くは、事前にしっかりとした目標設定を行っています。ここでの目標設定とは「KGI・KPI・KDI」の3つの指標を指します。

<目標設定で欠かせない3つの指標>

KGI(例:売上/粗利益/営業利益)
ビジネスの最終目標を定量的に評価するための指標。売上高や 粗利益などがこれにあたります。
KPI(例:人数/単価/頻度)
KGIを達成するための各プロセスが適切に実施されているかどうかを定量的に 評価するための指標。
KDI(例:行動計画/声かけ/ロープレ)
KPIの実現のために 行う行動計画を計測する数値。 施策・行動を見える化したもの。


これらの目標設定は感覚で決めてしまうと高い確率で失敗します。着実に成果を上げていくには、確かなデータと根拠に基づいた目標設定が必要です。そこで重要となるのが、「運営数値」「データ分析」です。

接骨院においては技術力も大切ですが、技術力だけでは他院と大きな差をつけることはできません。
開業を成功させている院では、レセ枚数、新患数、再診数、離反数、年齢、性別、職業といった運営上の重要な数値をしっかりと把握し、蓄積しています。

これらの数値を活用してさまざまなデータ分析を行うことにより、売上や行動計画など明確な目標設定ができるのはもちろん、そのほかにも、接骨院の売上や運営状況、顧客ニーズなどを可視化し、あらゆる課題解決に活かすことができます。

接骨院運営において、運営数値やデータ分析は必ず必要となってきますので、開業する際はレセコンやPOSレジだけでなく、顧客管理機能や分析機能などがついたシステム導入について検討してみてください。

開業時はデータがない状態ですので、開業時の目標は「プレオープン」での売上目標や集客人数などを設定されるとよいかもしれません。

⑤運営準備編:プレオープンで店舗開発

運営準備編:プレオープンで店舗開発

開業準備を進めていく中で、必ず実施していただきたいのが「プレオープン」です。

接骨院における「プレオープン」は、事前に患者様を集めることで開業初月の売上目標を達成するのが最大の目的になります。

一店舗経営の場合は、目安として3ヵ月で200人の新患様を集められれば理想ですが、売上目標から何人の患者様に来院していただかないといけないのかを逆算し、プレオープンで必要となる集客人数を決定していきましょう。
目標とする集客人数が決まったら、次はどのようにして集客をしていくか考えていきます。

一般の方は、接骨院がどういうものかをよく知らないため、柔道整復師や鍼灸師という国家資格保持者がやっていることや、場合によっては保険適用もできることなどは、集客におけるアピールポイントの一つになります。

そのほか、自費メニューや手技の無料体験など、集客用のメニューを考えられるのもおすすめです。集客時のインパクトが出せるだけでなく、実際に体感していただくことで健康意識が高まり、リピーターになってくれるケースも珍しくないからです。

余裕をもって開業する半年前からプレオープンの計画を立てておけると安心です。プレオープンの2週間前までに、事前予約で80%以上を達成できれば成功までの道筋が見えてきます。

⑥ 運営準備編:生産性をあげるメニュー開発

運営準備編:生産性をあげるメニュー開発

せっかく開業しても、接骨院に患者様の受けたいメニューがないとそもそも来てくれません。

患者様のニーズを満たすメニュー開発はもちろんですが、開業しても売上を上げるためには再現性や生産性の高いメニュー開発をする必要があります。

メニュー開発では、主に「役務提供」と「効果提供」の2つがありますが、接骨院ではほとんどの患者様は痛みがある状態で来院されますので、まず開業時は「効果提供」を主体としたメニュー開発をおすすめしています。

<役務提供と効果提供の違い>

役務提供とは、時間や労力をお金に換算する方法
例:10分1,000円や1回1,500円といった価格設定など

効果提供とは、効果をお金に換算する方法
例:骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷・骨盤矯正・O脚・猫背・姿勢改善など


「役務提供」を主体にしたメニューの場合、ベテランでも新人でも同じ時間と労力をかけることになります。時間をお金に換算した打ち出し方になるため、価格競争も起きやすく、売上を上げにくい側面を持ちます。

接骨院では、ベテランや新人では経験や技術の差などから人件費が異なります。そのため、時間や労力に縛りがない「効果提供」の方が生産性を上げやすく、「患者様の痛みを緩和する」ことに効果を実感いただくことで患者様との信頼関係が生まれ、顧客満足度も高くなる傾向があります。

ただし、効果提供では「何回やれば効果が出るのか」という目安を定めておくことが重要です。効果の目安が明確でない場合は、「このメニューでは〇人中〇人が〇回目で~効果を実感しました。」など、過去事例をもとに患者様に説明できるように準備をしておくとよいでしょう。


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リグアは接骨院の運営支援はもちろんのこと、会計財務の専門チームが在籍していますので、資金調達時に必須となる事業計画の段階からサポートすることが可能です。一般的な金額よりも200万円以上安く開業が可能になるサポートパックもあります。

そのほか、レセコンや請求代行、自費施術用の機材、クレジットカード決済など、接骨院開業時に必要なサービスをすべて取り揃えています。

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