【2023年1月度】接骨院の業界平均値データ公開|約23.5万円の窓口売上減!患者様の離反対策を

2023/2/24更新
窓口単価2,300円超で最高値を更新

2023年1月度、全国の接骨院の「業界平均値データ※1」を公開します。

1月は、レセプト枚数が前月比で6.4枚減少と3ヵ月連続で下回りました。レセプト請求による保険売上への影響が心配されます。

患者数は前月から新患数、再診数ともに増加がみられましたが、継続患者数は12.8人減少と10人を超える減少幅となっています。

初診率や5回目までの継続率は増加しましたが、離反率の上昇により、前月来院していた患者様が離れている傾向がみられます。

窓口売上は、継続患者数が減少した影響を受け、前月から約23.5万円減少と大きく下がっています。

窓口単価は、前月から減少しましたが、年間平均を超える2,300円台を維持しています。

※1 本記事で使用している業界平均値データは「レセONEプラス」「Ligoo POS&CRM」導入院のデータから算出したものです

「レセONEプラス」「Ligoo POS&CRM」導入院のデータから算出した業界平均値データ「レセONEプラス」「Ligoo POS&CRM」導入院のデータから算出した業界平均値データ

本記事で使われている用語解説 ▼

本記事では、これらの業界推移や前月比較データから課題を読み解き、今後に向けた対策について詳しく解説しています。


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レセプト枚数は3ヵ月減少が続く、継続患者様が離れている

「レセONEプラス」「Ligoo POS&CRM」導入院のデータから算出した業界平均値データ「レセONEプラス」「Ligoo POS&CRM」導入院のデータから算出した業界平均値データ

2023年1月のレセプト枚数は、前月比で6.4枚減少しました。

3ヵ月減少が続き、約2年ぶりに210枚を下回っています。前月に引き続き、レセプト請求による保険売上への影響が心配されます。

患者数は、前月比で新患数が1.5人増加、再診数は4.9人増加しましたが、継続患者数は12.8人減少と10人を超える減少幅となりました。

昨年同月と比べても、継続患者数は大きく減少しているようです。

年末年始の休院や季節的な要因などの影響が考えられますが、継続患者数の減少には特に注意が必要です。

全体売上の約8割が継続窓口売上となるため、継続患者数が減少するほど売上に与える影響は大きくなります。

初診率や5回目までの継続率は増加、離反率上昇の要因を探る

「レセONEプラス」「Ligoo POS&CRM」導入院のデータから算出した業界平均値データ「レセONEプラス」「Ligoo POS&CRM」導入院のデータから算出した業界平均値データ

初診率や継続率は、前月から大きく改善がみられました。

なかでも、初診率は新患が3.1pt増加、再診が5.4pt増加しており、減少が続いていた3ヵ月分を取り戻す形で数値が回復しています。3~5回目の継続率も1.9pt以上増加しています。

初手から患者様と良い関係を築けていることで、継続して通院される患者様の割合は増えているようです。

しかし、離反率が24.1%と前月よりも上昇していることから、前月来院していた患者様が離れている傾向がみられます。

離反率の増加は必ずしも悪いことではありません。
症状の緩和により通院を卒業したのであれば、とても良い傾向といえるでしょう。

ただ、施術に満足できず他院に流れてしまっていたり、寒さが厳しくなったことで通院が面倒になるなど、来院が遠のいている可能性も考えられます。

患者様が離反した要因に問題がないかチェックするようにしましょう。

全体窓口売上は約23.5万円悪化、継続患者数の減少が影響

「レセONEプラス」「Ligoo POS&CRM」導入院のデータから算出した業界平均値データ「レセONEプラス」「Ligoo POS&CRM」導入院のデータから算出した業界平均値データ

1月の全体窓口売上は、前月比で約23.5万円減少と20万円を超える減少幅となりました。

レセプト枚数の減少が続き、窓口売上だけでなく保険売上も含め、全体的な売上減少が懸念されます。

窓口単価は、過去最高値を記録した前月から87円減少にとどまり、年間平均と比べて100円以上の差をつけ2,300円台を維持しています。

窓口売上内訳 / 月平均

2022年12月 2023年1月
全体窓口売上 2,323,568円 2,087,909円
新患窓口売上 298,935円 323,975円
再診窓口売上 99,774円 113,797円
継続窓口売上 1,924,860円 1,650,737円
窓口単価 2,465円 2,378円
※平均金額は各項目ごとの平均値であるため合計金額と一致しない場合があります。

新患数や再診数が増加したことで、前月から新患窓口売上は約2.4万円増加し、再診窓口売上は約1.4万円増加しました。

一方で、継続窓口売上は前月比で約27.4万円減少し、売上減少に大きな影響を与えています。

しかし、昨年同月と比べて継続患者数は減少しているのに対し、継続窓口売上は約6万円増加しています。

毎年12月から1月にかけて売上は大きく減少する傾向がみられていますが、窓口単価がアップしたことで昨年同月より売上を伸ばすことができています。

安定した集客&売上の実現を目指すなら「サブスク戦略」

1月は、前月から新患数や再診数の増加、初診率・継続率の改善などがみられますが、継続患者数の減少により売上が大きく下がっています。

毎年、閑散期となる1月はどうしても、新規の患者様が増えにくく、既存の患者様は離れる傾向がみられます。

季節的な要因などに振り回されずに、安定した集客や売上を維持していくには、長期的な経営視点で患者様に継続をしてもらうための仕組みをつくることが重要となります。

そこでおすすめしたいのが「サブスク戦略」です。

一時的に患者様を増やせても、すぐに患者様が離れてしまうのでは、安定した売上につなげることはできません。

患者様がメリットを感じられる施術や物販によるサブスクメニューの考案など、定期的な来院を促す仕組みを導入することで、患者様の離反防止や安定した売上獲得につなげることができます。


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