2022年6月度、全国の接骨院の「業界平均値データ※」を公開します。
6月は、レセプト枚数が前月比で約8.1枚増加したことで235枚を記録し、約6年ぶりに230枚を上回る結果となりました。
レセプト1枚あたり5,000円だと仮定すると、保険施術だけで117万円の売上を出していることになります。
一方、患者様が窓口で支払われた売上の合計金額は、235万円となりました。前月から約10万円も売上が伸びたことになります。
新患数や継続患者数の純患者数が増加したことが、保険と窓口それぞれの売上増加につながり、全体売上は350万円近くにのぼることが推測されます。
※本記事で使用している業界平均値データは「レセONEプラス」「Ligoo POS&CRM」導入院のデータから算出したものです
本記事では、これらの業界推移や前月比較データから課題を読み解き、今後に向けた対策について詳しく解説しています。
2022年6月は、レセプト枚数(純患者数)が前月比で約8.1枚増加し、235枚を記録しました。このレセプト枚数(純患者数)が、230枚を上回るのは2016年10月以来で約6年ぶりのことです。
レセプト枚数とは、診療報酬明細書の数のことで、施術を受けられた純患者数になります。
新患数は約0.7人増加して37人となっており、前月から引き続き伸びがみられます。
再診数は前月比で約2.5人減少していますが、新患数だけでなく継続患者様の数が増えたことで、純患者数の増加につながっています。
2022年の夏は、平年よりも厳しい暑さと予想がでていますので、気温の上昇により患者様が外出を控える可能性を考慮しておく必要があります。
最近では、新型コロナウイルスの「第7波の到来」が報道されており、全国的な感染者の急増にも注意が必要です。
2022年6月の初診率は、前月比で新患は0.1pt減少、再診は0.8pt減少しました。減少幅は小さいですが、いずれの初診率も低下している傾向がみられますので注意が必要です。
初診が失敗してしまうと、再診で来院していただける可能性が大きく下がるだけでなく、施術途中で離れてしまう可能性がでてくることから、大きな損失につながります。
初診率が低下している場合は、早めに対策を打たれることをおすすめします。
一方、継続率はすべての数値が上昇し、改善傾向がみられます。継続率アップにより、継続患者数が増えたことで、純患者数の増加につながっています。
6月の全体窓口売上は、235万円で前月比から約10万円増加しました。前月からさらに売上が伸びています。
窓口単価は、前月から大きな差は見られないため、純患者数が増えたことが売上増加につながったものと推測されます。
2022年5月 | 2022年6月 | |
---|---|---|
全体 | 2,255,637円 | 2,358,420円 |
新患 | 406,341円 | 412,520円 |
再診 | 103,781円 | 91,004円 |
継続 | 1,745,515円 | 1,854,896円 |
窓口単価 | 2,238円 | 2,236円 |
なかでも、継続の窓口売上が前月比で約10万円増加し、継続患者数の増加が売上に大きく貢献しています。新患の窓口売上は、前月に引き続き40万円台を維持しています。
ただ、再診の窓口売上は、約1万円減少して10万円を下回りました。再診数の減少が売上に響いたものと思われます。
6月は、保険売上も大きく伸びています。レセプト1枚あたり5,000円だと仮定し、レセプト235枚×5,000円で計算すると、保険施術だけで117万円の売上を出している計算になります。
窓口売上だけでなく保険売上も合わせると、全体売上合計は350万円近くにのぼることが推測されます。
初診率の低下や再診数の減少は、患者様が何かしらの要因で離れている、または離れた患者様が戻ってきていないということです。
接骨院の商圏範囲には、競合となる多くの店舗やサービスが存在するため、一度離れてしまった患者様を呼び戻すのは難しくなります。
そのため、患者様に再び自院を選んでもらうためには「離反者対策」が重要となります。
まず離反している患者様が、なぜ離れてしまっているのかを確認してみてください。
患者様が離れている原因を突き止めることで、初診率低下や再診数減少を食い止めることができます。
患者様が離反している原因をつかむためには、離れている患者様の傾向を深く掘り下げてデータ分析する必要があります。
そこでご案内したいのが「レセONEプラス」です。
レセONEプラスでは、離反者数や離反率などの数値から「離反者分析」をすることができます。
患者様の年齢、性別、部位別、職業別をもとにクロス分析することで、離反した患者様の傾向などを深く掘り下げることが可能です。
これにより、患者様が離れた原因を追究できるようになり、患者様の離反を防ぐための具体的な改善策を考えられるようになります。
何をするのかが明確になれば、スタッフにも適切に指導ができるようになるため、院運営のレベルアップにもつながります。
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