2022年9月度、全国の接骨院の「業界平均値データ※」を公開します。
9月は、3ヵ月ぶりにレセプト枚数が3.4枚増加し、純患者数もすべての患者区分で前月を上回りました。
初診率、継続率はすべての数値が増加し、なかでも再診の初診率では今年最も高い数値となる66.1%を記録しました。
窓口売上は約3万円増加しましたが、再診患者様一人当たりの単価減少が響き、窓口単価は2ヵ月連続で減少しています。
季節の変わり目で、昨年と同様に人の動きが活発になる兆しがみられます。
※ 本記事で使用している業界平均値データは「レセONEプラス」「Ligoo POS&CRM」導入院のデータから算出したものです
本記事では、これらの業界推移や前月比較データから課題を読み解き、今後に向けた対策について詳しく解説しています。
2022年9月は、レセプト枚数が前月比で3.4枚増加し、3ヵ月ぶりに増加しました。純患者数は、すべての患者区分で前月を上回っています。
再診数は26.5人と2ヵ月連続で増加しており、前月では9.8人減少していた継続患者数も2.1人増加するなど、全体的な来患数は増加に転じています。
昨年9~11月の傾向では、患者数の増加や初診率・継続率の増加がみられています。
季節の変わり目で体調の変化を感じやすいことや、涼しくなるにつれてイベントや行事も増えることから、人の動きも活発になっていくことが予想されます。
2022年9月は初診率、継続率ともにすべての数値が増加しました。
再診の初診率では、今年最も高い数値となる66.1%を記録し、前月比で2.7pt増加しました。新患の初診率も前月比で1.0pt増加し、初診率全体で大きな改善がみられました。
また継続率も、前月比で3回目は1.5pt増加、4回目は1.0pt増加、5回目は0.8pt増加と、すべての数値が増加しています。加えて、離反率が前月比で2.4pt減少していることからも、患者様がしっかりと通院されている様子がうかがえます。
このように初診率の改善によって継続率アップにつながっていることが推測されるため、初診率が改善された要因についてぜひ振り返ってみてください。
9月の全体窓口売上は、223万円で前月比で約3万円増加しました。
窓口の売上増加は見られたものの、窓口単価は前月比で22円減少し、2ヵ月連続で減少しています。
2022年8月 | 2022年9月 | |
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全体窓口売上 | 2,207,301円 | 2,235,002円 |
新患窓口売上 | 358,197円 | 362,845円 |
再診窓口売上 | 103,323円 | 98,271円 |
継続窓口売上 | 1,745,782円 | 1,773,885円 |
窓口単価 | 2,284円 | 2,262円 |
再診数は増加しましたが、再診窓口売上は伸びず前月比で5千円減少しています。再診患者様一人当たりの単価が下がったことによって窓口単価の減少につながった原因と考えられます。
ただ、継続患者数の増加に伴い、継続窓口売上が前月比で2.8万円増加したことで、全体窓口売上は増加しています。
9月は、ほぼすべての数値が前月を上回りましたが、なかでも初診率や継続率に大きな改善がみられました。
初診は、患者様との信頼関係を築くうえで大変重要なステップになります。院への第一印象や次回来院するかどうかも初診の内容でほぼ決まります。
症状を患治させるためには、少なくとも数回は通院をしていただく必要があるため、もし初診で患者様が離れている場合は注意が必要です。患者様とのやりとりに何らかの問題が潜んでいる可能性が考えられます。
初診で患者様の心をつかむことができれば、その後も継続して通院される可能性が飛躍的に上がります。ぜひこの機会に、初診の内容に問題がないか振り返ってみてください。
自院のデータと業界平均値データを比較して、どこに差があるかを知ることで、自院の強みや弱みなどを客観的に把握することができます。
ぜひ、本記事で紹介している接骨院の業界平均値データをご活用いただき、自院の状況把握や施策の振り返りなどにお役立ていただけましたら幸いです。
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